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青色の文字
2021年05月01日
今回は、『新オバケのQ太郎』の作品
「バケラッタヤメラッタ」の原画からご紹介します。
新オバケのQ太郎「バケラッタヤメラッタ」(「小学六年生」1972年4月号掲載)の原画O次郎のオバケ語をQ太郎が翻訳するというお話です。
いつも「バケラッタ」などの言葉を発しているO次郎が
普段どんな風に考えて話しているかがわかる貴重なストーリーなんですよ。さて、本日の原画ならではの見どころはこちら。
原画のコマの外側に青い色鉛筆で書かれた文字があります。
「意味を下あたりに書いておいてあげてください」
先生がコマの横に書き添えた、編集者さんへの指示でしょうか。
「通訳」という言葉の意味がわからない子どもがいるかもしれないので、
必要なら注釈をいれてください、ということですね。
常に読者の子どもたちのことを考えて作品を描いていた先生らしいメモですね。薄い水色の色鉛筆で書いたものは、
まんがを印刷するときには消えてしまいます。
こうした先生の直筆の指示を見つけて読むことができるのは、
原画ならではの楽しみの一つなのです。「不用ならば~~~てください」
残念、後半は文字が一部かすれてしまって読むことができません。
指示は消しゴムをかけるときに一緒に消されてしまうことも多いので、
見つかったらラッキーなのかもしれませんよ。現在開催中の5周年記念原画展
「ゲラゲラ笑える話」では、全てが本物の原画で展示中です。
ぜひ、じっくりとご覧ください。 -
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